違和感

目を閉じた

青い暗闇が見えた

ずっとどこまでも歩いて行ける気がして、

その絶望の深さに驚いた

人と会うと笑顔になってしまう

美味しいご飯に救われる

だけど朝目覚めた時にいつも

その不在の大きさに泣きそうになる

飄々としている君が好きだ

どうしようもなくなったら

全部捨ててしまおう

そして船に乗る

本当は怖くて仕方が無くて、

でも大丈夫って言いたくて、

私は1人じゃ何も出来なくて。

君が忘れていったノートには

私が知らない物語たちの喜怒哀楽

そろそろ辿り着けるだろうか

甘いミルクの中には蜂蜜が溶けていて

希望の正体にハッと気付く

私がずっと手に入れたかったものは

苦味のある気持ちそのものだったのかもしれない

温かい具沢山のスープを飲み干して

すべてを思い出して

君の涙をそっと拭った